消費者金融とは?サラ金・街金・闇金とどう違うの?

消費者金融とは?サラ金・街金・闇金とどう違うの?

急な出費がかさなると、どうしても借り入れが必要なときってありますよね。

そんなとき、身近で便利なのが消費者金融です。

でも、おなじ金融業者であってもサラ金や街金・闇金と呼ばれる業者とは何が違うのでしょうか。

この記事では、消費者金融の利用経験がある私が、サラ金や街金・闇金とよばれる金融業者との違いから、疑問点にいたるまでを解説していきます。

使いたいときに安心して利用することができるよう、ただしい知識を身につけておきましょう。

※本ページにはPRが含まれます。

消費者金融とは個人向けの小口融資サービス

消費者金融はだれにとっても利用すべきサービスというわけではありません。

たとえば、100万円をこえる大口の借り入れが必要な場合には、銀行のカードローンの方が有利となります。

一方で、消費者金融は借り入れる金額の少ない個人向けのサービスです。

即日の融資が可能で、30日間無利息になるなどメリットも多く、急な出費が必要な人にはとても便利なサービスとなります。

しかし、サラ金・街金・闇金という消費者金融特有の「悪いイメージ」が先行し、利用に不安を抱く人も少なくありません。

では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

サラ金と消費者金融は同じ

現在の消費者金融は過去にサラ金と呼ばれていました。

もともと、サラリーマンを対象にした小口の金融業であったことからついた名称で、中身は同じです。

貸金業法にもとづき運営されていましたが、2006年以前の改正前は、過剰な貸し付けや高額な金利、追い詰めるような酷い取り立てが横行していました。

その結果、「サラ金地獄」といった社会現象にも発展し、悪いイメージがついてしまったのです。

現在は法律が改正され、そういった行為はできないようになっていますが、イメージ悪化の要因となったことや、利用層もサラリーマン以外の一般消費者層に広がったことから名称が変更されました。

街金は地域密着型の消費者金融

街金とは、地元密着型で融資を行っている中小規模の消費者金融となります。

プロミスやアコム、アイフルなどに代表されるような大手でチェーン展開している企業とは違い、他社では融資が受けられなかったという人でも、比較的融資がとおりやすい傾向があるのが特徴です。

しかしその一方で、利息は大手が18%程度であるのに対して、最大20%となります。

また、大手とくらべマイナーな存在なので、街金と偽り勧誘する、悪質な闇金業者もいるのが現状です。

闇金業者は、認可登録がされていない場合が多く、利用の前に金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」でリサーチするなどの注意が必要となります。

闇金は違法!絶対に手を出してはダメ!

これだけには手を出してはいけない!というのが闇金です。

サラ金や街金などの消費者金融は法律のもと、国に認可登録をしたうえで事業を行っていますが、闇金は登録をしていない業者が大半を占めます。

「審査なし」や「他社で断られてもOK」などという、甘い言葉で勧誘をしてきますが、すぐに返済するからと安易に手を出してしまうのはNGです。

いったん借りてしまうと、横暴な取り立てや個人情報の悪用など、取り返しのつかないことになってしまいます。

くり返しになりますが、金融庁の「登録賃金業者情報検索サービス」を利用して登録のある業者か確認を行うことが、防止策として有効な手段のひとつです。
闇金には絶対に手を出すことのないように注意しましょう。

消費者金融はヤクザが運営している?

消費者金融は国に許可をもらい、貸金業法という法律のもとに事業をすることができます。

そのため、ヤクザが運営することはできません。

また、法律に「取り立てにヤクザが関わることを禁止する」と、明確に記されているので、ヤクザが消費者金融の運営や業務に関わることはできません。

しかし、過去に「玄関先で大声を出す、ドアを叩く、鬼電する」などの過酷な取り立てを消費者金融がおこなっていたことがあり、そのイメージの悪さから、ヤクザが運営していると思う人もいるようです。

こういった横暴な取り立てについては法改正後に禁止されています。

もし、今も横暴な取り立てや過剰な貸し付けなどの行為をする業者があった場合は、闇金業者ではないか確認してください。

闇金業者はヤクザです。

近年に銀行グループの消費者金融が多い理由

2006年に貸金業法が改正され、これまでグレーゾーンだった金利が引き下げられました。

これにより、高い金利で利益を得ていた消費者金融のほとんどが、利用者から過払い金の返還訴訟による請求を受け、返還対応に追われることになったのです。

私も過払い金請求をして、返済額が半分近くまで減った経験がありますが、2009年のピーク時には年間で6,500億円をこえる金額が返還されるほどの大きな規模でした。

そのため、業績が悪化し倒産する企業も出ましたが、大手は銀行の傘下に入ることで立て直しをすることができたのです。

消費者金融としては悪化した印象を、銀行のネームバリューでイメージアップすることができ、銀行側にとってはカードローンの申し込みへの誘導がしやすくなるといったメリットもあります。

これが近年、銀行グループの消費者金融が多い理由です。

消費者金融の利用者はどれくらいいる?

では実際に利用している人はどのくらいいるのでしょうか。

消費者金融業者が登録している日本信用情報機関(JICC)によると、2019年4月末現在での登録者数は約1,800万人でした。

そのなかで、借入残高のある人数は約1,090万人です。

一人当たりの借入件数が1.5件のため、実際は約727万人が利用しているということになります。

登録人数 登録件数 登録残高の合計額 一人当たりの残高有り件数 一契約当たりの残高
総登録情報 1,801.7万人 3,046.3万件
残高有り情報 1,090.9万人 1,632.0万件 8兆1,314億円 1.5件 49.8万円
異動情報 359.8万人 578.7万件

利用可能な年齢の20歳から69歳までの人口で割ると、およそ10人に1人が利用していることになるのです。

ちなみに、過去の2010年では残高有りの利用者数が1,449万人でしたので、この9年間で利用者は減少しています。

なぜ?消費者金融が無担保で融資を受けられる理由

消費者金融というと、無担保での借り入れができることもメリットのひとつです。

通常は住宅ローンや車のローンのように、返済ができなくなった場合の担保が必要となります。

ところが、消費者金融では人的担保とよばれる連帯保証人についても、不要な場合がほとんどです。

なぜ、このように無担保で融資が受けられるのでしょうか。

金利が高く設定してある

その理由のひとつに、担保ローンよりも金利を高く設定していることがあります。

住宅ローンなどの長期ローンでの金利は2%程度ですが、消費者金融の金利は18%程度となっているのです。

これは、貸し付けが少額であり短期的な返済を想定しているためで、支払いが滞り回収不能となった場合のリスクを避けることができます。

社会的信用の高さで判断している

消費者金融では申し込みの際に、個人情報の登録が必要となります。

その個人情報は日本信用情報機関(JICC)という機関に登録され、金融業者で共有されているのです。

申し込み時の審査で信用情報を照会することで、貸し付けができるか判断しています。

支払いの延滞や、債務整理などを行った場合はその情報が記録され、他社での申し込みやその後の借り入れなどが不可能となり、利用者にはデメリットです。

この社会的信用をある意味で担保することにより、無担保でも融資を行うことができます。

消費者金融を利用すると周囲にバレる?

消費者金融を利用するうえで気になるのが、家族や勤務先に知られてしまうのではないか?ということですよね。

結論からお伝えすると、基本的にバレますが、バレないようにすることができます。

ではどのタイミングでバレて、どうすればバレないで済むのでしょうか。解説していきます。

郵送物でバレる

消費者金融への申し込みがバレる確率が高いのが郵送物です。

ひとり暮らしの場合はとくに困りませんが、パートナーや家族と同居している場合には注意が必要です。

大手の消費者金融の場合、封筒には自社の企業名を記入することはありません。

  • プロミス:事務センター
  • アコム :ACサービスセンター
  • アイフル:AIセンター

といったように、名前を変更し配慮されていますが、ふだん見たことのない宛名に同居人が不審に思うのは当然ですよね。

「これなに?」と問い詰められたり、勝手に開封されてしまったりしてバレるケースが多いようです。

会社への在籍確認でバレる

申し込みの審査の時点で、勤務先へ在籍確認が電話でされます。

消費者金融の担当者は、ここでも配慮してくれ企業名を言わず、「〇〇と申しますが、××さんはいらっしゃいますか?」と個人名で名乗ってくれます。

でも…、会社に電話をかけてくる友達っていますか?

いませんよね?

会社の人からすると個人名での電話は不自然で、勘のよい人だとすぐにピンとくるものです。

周囲にバレずに申し込む方法

郵送もダメ、電話もダメ。バレない方法なんてないじゃないか!と思われたでしょうか。長い前置きになってしまいごめんなさい。

ずばり、バレない方法はあります。

  • 郵送物が送られてこない会社を選ぶ
  • 電話連絡以外での在籍確認を担当者に相談する

この2点を解説します。

Webや無人契約機を利用して郵送物をなくす

プロミス、アコム、アイフルなどの大手消費者金融では、Web上ですべての手続きを終えることもでき、郵送物なしを選択することができます。

利用明細なども、Web明細を利用することで郵送物が発生しませんので、申し込みの段階で郵送物が送られてこないようにしましょう。

また、無人契約機で手続きをすることで、その場でカードや申込書類を受け取れますので、Web上での手続きが心配であれば、そちらも検討してみてください。

在籍確認の方法を担当者と相談する

在籍確認は、ほぼすべての消費者金融でおこなわれます。

しかし、在籍確認を書類で行ってくれる場合や、在籍確認なしの消費者金融もあるため、申し込みの段階で担当者に相談してみましょう。

また、クレジットカードの申し込みをする場合にも在籍確認はあります。

消費者金融と言いにくい場合は、「クレジットカード会社から在籍確認の電話がある」と、会社の方に事前に伝えておくのもよいでしょう。

銀行カードローンとの違いは?すぐに借りたい場合は消費者金融がおすすめ

消費者金融と同じように銀行でもキャッシングのできるサービスとして、カードローンがあります。

銀行のカードローンで借り入れができるのであれば、そちらの方が安心だと思われる人も多いと思います。

では、消費者金融のキャッシングとくらべ、どういった違いがあるのでしょうか。

それぞれの特徴と違いをまとめました。

消費者金融と銀行カードローン比較表

消費者金融 銀行カードローン
1 借入金額 年収の1/3まで 利用限度額まで
2 金利 18.0%程度 14.5%程度
3 無利息サービス あり なし
4 審査時間 最短30分 最短翌日
5 審査基準 ふつう 厳しい

上記のように、それぞれに違いがあります。

では、あなたにあった利用方法はどちらになるのでしょうか?

解説を見ていきましょう。

1 借入金額に制限がある

まず違うこと、それは法律の違いです。

  • 消費者金融は「貸金業法」
  • 銀行は「銀行法」

という法律で運営されていて、消費者金融は年収の1/3までしか借り入れができないようになっています。

(※おまとめローンなどで他社の借り入れを一本化する場合にはこの制限の限りではありません。)

銀行カードローンも年収は限度額に影響しますが、審査がとおれば限度額いっぱいまで借り入れることが可能です。

2 金利が高い

銀行のカードローンにくらべて、消費者金融のキャッシングは金利が高くなっています。

銀行のカードローンだと、14.6%程度ですが、それにくらべ18.0%の場合が多いのが特徴です。

さらに中小の消費者金融(街金)では、最大金利の20%となる場合もあります。

3 無利息サービスがある

大手の消費者金融では、30日間無利息で融資をしている所もあります。

これは銀行カードローンにはない仕組みで、借入金額が少額で30日以内に返済可能であれば、消費者金融での借り入れがおすすめです。

4 審査時間が短い

銀行カードローンに比べ審査時間が最短30分と短いのが消費者金融の特徴です。

銀行カードローンでは最短で翌日となるため、即日の融資が必要な場合は消費者金融がおすすめです。

5 審査がとおりやすい

銀行カードローンは金融庁からの指導もあり、年々審査が厳しくなっている傾向にあります。

それにくらべると消費者金融は、厳しくないわけではありませんが比較的審査がとおりやすいようです。

人気の大手消費者金融はこちら

ここまで、消費者金融についてさまざまな違いを解説してきました。

もし利用するなら、やはりCMでもなじみのある大手が安心ですよね。

そこで、人気の大手消費者金融を3社厳選し、その特徴をご紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

プロミスは利便性と低金利

プロミス

大手の中で圧倒的な利便性を誇るのがプロミス。

3社とも自社ATMの利用手数料は無料ですが、プロミスはそれに加え、親会社となる三井住友銀行のATM利用手数料も無料となります。

そのため、近くの三井住友銀行で返済をすれば、消費者金融のビルに入る所を目撃される心配もなく、よけいな手数料を払う必要もありません。

また金利も3社の中では最低金利で、無利息期間も長くなっています。

返済金額を安く、近所の提携ATMなどをよく利用される人にはおすすめです。

プロミスのメリット・デメリット!他社と比較した強みを徹底解説

アコムはクレジットカード機能

アコムはすべての消費者金融の中で唯一の特徴があります。

それが、クレジットカード機能のついたカードを選択できることです。

キャッシングだけでなく、ショッピングでも利用を考えている人にはおすすめのカードです。

これなら万が一、家族や友人に見られてもクレジットカードとして契約したという理由にもなりますよね。

また、電話対応での申し込みを24時間365日受け付けているのも、3社の中ではアコムだけです。

アコムのメリット・デメリット!他社と比較した強みを徹底解説

アイフルは初心者でも安心な親切対応

アイフル

はじめて消費者金融に申し込むときは、不安で、ただでさえストレスを感じますよね。

慣れない端末操作などに四苦八苦し1回で終わらなかった…ということは避けたいものです。

でも、アイフルであれば無人契約機の利用に不慣れでも大丈夫。

オペレーターが契約機のボックス内で電話対応をしてくれ、カード発行まで端末を操作することなく終わらせることができます。

また、3社とも電話対応はとても良いのですが、なかでも電話対応の良さで評判が高く、女性専用ダイヤルもあるのがアイフルです。

私も経験がありますが、アイフルのお姉さんはとてもやさしい対応で安心しましたよ。

はじめての利用で不安な人や女性には特におすすめしたいのがアイフルです。

アイフルのメリット・デメリット!他社と比較した強みを徹底解説

急な出費で困ったら消費者金融がおすすめ

急な出費が重なってしまった。短期間で返済が可能だけど手元にお金がない。

そんなときには、身近で便利な消費者金融でのキャッシングがおすすめです。

審査に不安があるという人は、中小の消費者金融(街金)の利用を検討するのもよいのではないでしょうか。

しかし、街金と偽っている闇金もあるため、利用前に必ず確認を行うことを心がけてください。

大手消費者金融であれば昔と違い、銀行の傘下になっている会社も増えたことから、安心感もありますよね。

ただしい知識と無理のない借り入れで、快適なキャッシングライフを送りましょう。