誰でも通る審査の甘いカードローンは存在しない!

借入が増えるとなかなか審査に通ることができなくなります。

そんなときに郵便ポストに「誰でも通る」、「ブラックでも大丈夫!」といった広告があり申込んだら大変なことになってしまった。という経験はありませんか。

現在、消費者金融や銀行のカードローンでは審査が厳しくなっている傾向にあり、そんな中で誰でも通る審査の甘いカードローンがもしあれば、それは違法業者です。

違法業者は通称闇金と呼ばれ、関わると危険な目にあうことになってしまいます。

この記事では、誰でも通る審査がない理由と、審査に通らないときの対象法を解説していきます。

無理のないキャッシングでカードローンを便利に使うためにも、現在の状況をしっかり見直してみましょう!

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誰でも通る審査の甘いカードローンは存在しない理由

消費者金融や銀行のカードローンで誰でも審査に通るカードローンはありません。

なぜならカードローン会社は利用者に融資をして、その利息で収益を得ているからです。

もし誰でも通るようなカードローンが存在したとすると、主婦や高齢者など収入のない人でも借りられることになります。

収入がなければもちろん返済能力もないため、貸付金や利息が回収できません。

それでは収益を上げられないどころか赤字になってしまい、すぐに倒産してしまいます。したがって誰でも通るような審査の甘いカードローンは存在しません。

大手消費者金融の審査通過率は50%以下

大手の消費者金融では、新規顧客数などの数値を公表しているため、申込み数に対してどの程度が審査に通過したのかがわかります。

これを審査通過率といい、主要な消費者金融の発表している数値は下記の通りです。

プロミス 45.20%
アコム 44.10%
アイフル 45.30%

上記の表は2018年度の1年間のデータから作成したものですが、50%を超えている会社はありません。

つまり申し込んだ半数以下の人が審査に落ちているということになります。意外にも通過率が高くないことがわかりますね。

消費者金融では貸金業法で審査が義務付けられている

消費者金融は貸金業法という法律に則って運営されています。その法律の中で、返済能力のない人への貸付や、返済能力を超えるような過剰な貸付をしないために審査が義務付けられています。

もし誰でも融資が受けられるカードローンがあれば、収入がなく返済能力のない人でも貸し付けができます。

返済されなければ企業は収益を得ることができないため、回収に力を入れます。場合によっては財産の差し押さえなど法的措置を取るようになるでしょう。

そうなると返済能力のない利用者は追い込まれてしまい、自己破産をするなど、負の連鎖に陥ってしまう可能性があります。

そのため現在では法律のもと、主に消費者を守るという観点から、返済能力のない人への貸付が原則禁じられ、事前に返済能力を調査するための審査が義務付けられているのです。

総量規制に引っかかると審査に通らない

利用者の借り過ぎや、企業の貸し過ぎという問題を防止するため、貸金業法では、年収の1/3を超える金額の貸付を基本的に禁止する法律が定められています。

これが総量規制です。
総量規制では年収の1/3以上の貸付が禁止ですので、例えば年収が300万円であれば上限は100万円までとなります。

審査の段階で、他社からの借入と希望金額の合計が100万円を超える場合には、総量規制の対象となり、審査に通りません。

信用情報に傷があると大手の審査には通らない

返済能力の有無を確かめるために、消費者金融では審査がおこなわれます。

その審査では信用情報機関に登録されている利用者の信用情報をもとに判定がされます。

信用情報機関には、過去の消費者金融やクレジットカードの申込み状況から利用状況、延滞や滞納といった事故情報など、借入に関するあらゆる情報がわかります。

大手消費者金融はこの信用情報をコンピューターで採点し、点数が基準に満たない場合は審査に通りません。

コンピューターの自動採点のため、信用情報に傷がある時点で審査落ちとなるのです。

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銀行カードローンの審査基準も厳格化している

消費者金融は貸金業法という法律で運営されていますが、銀行のカードローンはそれとは別の法律で銀行法という法律で運営されています。

法律が違うため、消費者金融よりも自由に貸付ができるのが銀行カードローンでした。

しかしその結果、2016年には銀行の過剰な貸付によって自己破産などの債務整理をする人が激増したことが社会問題となり、それに加えて反社会的勢力が利用していたことも判明し、銀行の貸付体制が見直されることになったのです。

それ以降、これまで消費者金融とは別だった信用情報機関の連携や、審査業務自体を情報量の多い消費者金融に依頼する銀行も増えています。

さらに暴力団などの反社会的勢力への貸付を避けるために、警察庁のデータベースへ照会することが義務付けられるなど、審査が厳格化しています。

自主的に総量規制を導入しているという噂も

銀行法は総量規制について定めていないため、本来であれば年収に関係なく融資をすることができます。

しかし過剰融資が問題となって以来、自主的に総量規制に則った運営をしている銀行がほとんどです。

現在では銀行のカードローンの申込み条件や、公式サイトなどでも総量規制について記載する銀行が多くあります。

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誰でも通る審査の甘いカードローンは闇金の可能性が高い

消費者金融として会社を運営していくためには、金融庁の許可を受けなければいけません。

大手はもちろん中小に至るまですべての消費者金融がこの許可を取る必要があり、貸金業法のもとで運営する義務があります。

そのため誰でも通る消費者金融はありません。もし誰でも通る金融会社があるとすれば、その会社は闇金である可能性が非常に高いといえます。

ブラックOKの貸金業者には要注意

闇金業者の多くが、広告で「ブラックOK」や、「どなたでも融資可能」といった甘い文言を掲載しています。

闇金は国に届けを出していない違法業者ですので、絶対に利用してはいけません。

もし利用した場合には、違法で過剰な取り立てにあったり、法外な高い利息を請求されたりするなどの被害にあうだけでなく、闇金のリストに載ることで情報が出回り、さらに過酷な状況になる危険性が高まります。絶対に手を出すことのないようにしましょう。

まずはカードローンの審査に落ちた理由を考えるべき

誰でも通るような審査が甘いカードローンを探している人は、これまでに金融事故や多額の借入があるなど、あまり良い状況であるとはいえないのではないでしょうか。

そのような場合には、借入れを増やすことを考えるのではなく、一度審査に落ちた原因を知り考えるべきです。

以下で審査落ちとなる主な原因を解説していきますので、該当するものがないか確認し、しっかりと今後の対策を立てましょう。

総量規制に引っかかっているなら審査に通る見込みはない

年収の1/3を超える金額の借入がすでにある場合には、審査落ちとなる可能性が高いです。

なぜなら総量規制は法律であり、法律を破ることは企業としてあり得ないことだからです。

この総量規制をクリアするには、年収を上げるか、もしくは借入金を返済し減らしていくことの2択となります。

すぐに年収をあげることは難しいかもしれませんが、返済は着実にすることができます。

まずは少しでも借入金を減らしていくことを考えましょう。

信用情報に傷があるなら一定期間待たなくてはならない

過去に延滞や滞納などの金融事故があったり、債務整理をしたりした場合は、信用情報にその記録が残ります。

信用情報の事故情報はすぐには消えず残りますので、事故情報が消えない限り審査に通過する確率は低いままです。

下記の表は信用情報に残る主な事故情報と、掲載期間の一覧となります。

この中にもし心当たりがあれば、現状で審査を通過することはほぼないため、期間が終了となるまで待たなければいけません。

主な事故情報 CIC JICC KSC
延滞(61日以上) 5年 1年 5年
延滞(3か月以上連続) 5年 5年 5年
強制解約 記載なし 5年 5年
債務整理 5年 5年 5年
(任意整理・特定調停・個人再生) 5年 5年 5年
自己破産 7年 5年 10年
代位弁済 記載なし 5年 5年

このような情報の他にも、一斉に何社も申込むような多重申込みもブラックリストととなり、約6ヵ月ほど情報が残り審査通過率が下がります。

返済不能に陥っているなら債務整理を検討しよう

借入が多額で返済に回すお金がなく、返済するために借入をする状況になっている人も中にはいます。

そのような状況では借金が膨らむばかりで減ることがなく、返済不能に陥っている状態です。任意整理や特定調停、個人再生といった債務整理を行うことを検討しましょう。

債務整理をすると返済の利息がなくなったり、返済金額も減ったりする可能性があるため、確実に借金を減らしていくことができます。

ブラックリストには載ることになりますが、一定期間を過ぎれば消えますし、プラスに捉えれば一定期間中は新たな借金を作らなくてすむということです。

キャッシングの審査基準と審査に落ちる理由のすべて

カードローンは無理なく審査に通る範囲で利用しましょう

カードローンは急な出費などの一時的な利用ではとても便利なサービスです。

しかし返済能力以上の借入をしてしまうと、返済できなくなり信用情報に傷がつくだけでなく、返済のためにお金を借りる自転車操業で負の連鎖に陥ってしまいます。

その結果、違法で危険な闇金に手を出してしまう危険性も避けて通れません。

そのような事態にならないためにも、審査に通る範囲で無理のないキャッシングを心がけましょう。