プロミスの借入が住宅ローン審査に与える影響と対処法

プロミスの借入が住宅ローン審査に与える影響と対処法

プロミスで借入があると住宅ローン審査で悪影響になることを知っていますか?

それもそのはず、住宅購入でかかる額は一千万円以上となることがほとんど。すでに借金がある人にお金を貸して本当に返済してくれるのか、銀行側としても不安ですよね。

では、プロミスで借入のある人が住宅ローン審査に通るにはどうすればよいのでしょうか?

この記事では、住宅ローン審査にプロミスの借入が与える影響から、その対処法にいたるまでをまとめました。

今後住宅ローンの利用を考えている人にはとくにおすすめです。ぜひ参考にしてください!

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プロミスが住宅ローンの審査に与える影響

プロミスで借入のある人は住宅ローンの審査に悪影響を与えます。では具体的にどのような影響があるのでしょうか。注意点と対策をまとめました。

プロミスへ申し込むと信用情報に記録が残る

プロミスに申し込むと、申込んだ時点で個人情報が信用情報機関に登録されます。審査に落ちた場合でも「申し込んだ」という事実が記録され、約6カ月間保存されるのです。

一部の銀行住宅ローンではプロミスの利用履歴がなくても、登録歴があるだけで審査に通らない場合があります。

住宅ローンの利用を考えているなら、プロミスへの申込み情報が削除される半年後に申請をした方が無難です。

信用情報と信用情報機関とは?

プロミスなどの消費者金融やクレジット会社への申込み情報や利用情報、事故情報など信用情報機関に登録される情報を「信用情報」といいます。

信用情報はすべての金融機関で共有される情報です。そのため、プロミスの利用者が住宅ローンを銀行で申し込んだ際にも、登録された信用情報をもとに審査がされます。この情報を見れば、申し込んだ人がどこでどれくらいの借金をしているのか、滞納履歴がないかなど一目瞭然です。

もし信用情報に「異動」と記載された事故情報があれば一発でアウトとなり、住宅ローンの審査に通ることはありません。

主な信用情報機関

プロミスから住宅ローンを取り扱う銀行まで、すべての金融業者が登録している信用情報機関には次の機関があります。

  • 指定信用情報機関(CIC)
  • 日本信用情報機構(JICC)

上記の2つの信用機関は個人の利用情報が登録されている機関で、もし、自分の信用情報がどうなっているのか知りたい場合には、個人で開示請求をして信用情報を見ることができます。

信用情報に残る記録と保存期間

次に、信用情報にはどのような記録がどれくらいの期間残るのかを見ていきましょう。

下記に一覧でまとめました。

情報名 登録期間 登録される内容
個人情報 契約内容に関する情報が登録されている期間 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等
申込みに関する情報 6ヵ月(申込日から) 本人を特定する情報(氏名、生年月日、電話番号及び運転免許証等の記号番号等)、並びに申込日及び申込商品種別等
契約内容に関する情報 5年(契約継続中及び完済日から) 登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額等
返済状況に関する情報 5年(契約継続中及び完済日から) 入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等
取引事実に関する情報 5年(契約継続中及び完済日から) 債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等

プロミスや住宅ローンへの申込み情報は審査に通る・通らないに関わらず申込み時点で登録され、保存期間は6ヵ月です。その他の信用情報はほとんど5年程度保存されます。

借入額が大きいと住宅ローンの審査に悪影響

プロミスなどの消費者金融や銀行などでの借入額が大きいほど、住宅ローン審査は通りにくくなります。

その理由は、住宅ローンの返済能力があるのかという点で銀行が不信感を持つためです。

例えば友人にお金を貸して、全額返し終わっていない状態でさらに「お金を貸して」と頼まれたらどうでしょう。大半の人が断る、もしくは「先に貸した金額を全額返してくれたら考える」という回答をするのではないでしょうか。

住宅ローンの場合はプロミスのような少額融資メインではなく、金額単位も大きいものです。貸主の銀行側もなおさら慎重になって当然ですよね。

返済比率が高くなると審査には通らない

借入額に関連して重要となるのが返済比率です。この返済比率が高いほど住宅ローン審査には通りづらくなります。

返済比率とは返済額が年収の何パーセントになるのかをいい、例えば返済額が1年で90万円あり年収が300万円であれば、返済比率は年収の30%です。

90万円(年間の返済額)÷300万円(年収)×100=30%(返済比率)

住宅ローンの審査ではこの返済比率の基準値が以下のように設けられています。

年収 返済比率基準
100万円~300万円 20%以下
300万円~450万円 30%以下
450万円~600万円 35%以下
600万円以上 40%以下

プロミスで借入があり住宅ローンの返済金額と合計した結果、返済比率が基準より高くなってしまうと審査に通るのは難しいでしょう。

金融事故を起こしていると審査には通らない

住宅ローン審査時にプロミスで返済を滞納した履歴や、債務整理などの金融事故が信用情報の履歴に残っている場合、審査には絶対に通りません。

こういった金融事故は信用情報に「異動」と記載され、ブラックリストとなり、審査段階ですぐに落とされてしまうのです。

では金融事故になるのはどういった場合か、下記で解説していきます。

信用情報に傷が残る原因

金融事故となり信用情報に傷をつける主な原因は下記のとおりです。

主な金融事故一覧 内容
滞納 消費者金融やクレジットカード会社等への返済が遅延している
債務整理(破産、任意整理、個人再生、特定調停) 返済が難しくなり弁護士や司法書裁判所により減額措置などをした場合
強制解約 携帯電話など料金未納で強制的に解約されている
携帯電話本体の割賦契約の延滞 分割払い契約した携帯電話の本体料金を延滞している
奨学金の滞納 奨学金の返済を滞納している
多重申込み クレジットカードや消費者金融に短い期間に何社も申し込んでいる

住宅ローン審査に影響するのは、金融機関を通して支払いがされるものです。

プロミスの借入のようなキャッシングだけが対象というわけではありません。

身近なものでとくに注意したいのが、携帯電話本体の分割料金を含む支払い料金の滞納や、クレジットカード払いにしている公共料金の滞納です。

公共料金は支払い方法が口座引き落としや払込票であれば、払い忘れてしまっても信用情報には登録されません。

しかし、クレジットカード払いで遅延すると事故情報として記録されてしまうので注意が必要です。

プロミス利用中の住宅ローン審査対策

ではプロミスを利用中の場合、住宅ローンの審査に向けてできる対策にはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの対策を順に紹介していきます。

まずは完済しておくのがベター

住宅ローン審査で何より有効な手段はプロミスでの借金を完済することです。

そしてプロミスの利用歴があったとしても、「すでに完済し、現在借り入れはない」と住宅ローンの審査時に伝えることも忘れずに。

プロミス以外のキャッシングやカードローンがある場合も、すべて完済しましょう!

完済したあとは忘れずに解約する

完済後はプロミスの契約を解約しましょう。

そうすることで信用情報からプロミスの登録情報が抹消されます。

銀行でもとくにメガバンクになると、住宅ローン審査でプロミスなどの消費者金融での登録や利用履歴があるだけでも審査が通らないといった場合があります。

その理由は銀行のカードローンに比べ、消費者金融は審査基準が甘いからです。

銀行側からしてみると、一千万円以上となる金額の融資となるため、返済能力や信用が低い可能性のある人には慎重にならざるを得ないですよね。

プロミスの借入を完済していたとしても登録があれば利用できる状態にあります。

銀行側に「住宅ローンが通ったらプロミスですぐ借り入れするのではないか」と、余計な心配をかけないためにも、速やかに解約しクリーンな状態をアピールしましょう。

プロミスの借入を隠そうとしない

住宅ローンの申込でプロミスの借入を隠す人がいますが、これはデメリット以外の何物でもありません。

金融機関で信用情報は共有されているので、印象をよくするために窓口で嘘をついていたとしても、あっという間にバレて印象を悪くするだけです。

プロミスで借入がある場合は、住宅ローンの審査では不利です。

しかし、返済額が数千円単位の少額である場合は、返済比率に応じて審査が通る場合もあります。借入額を隠さず正直に申告しましょう。

借入先が複数なら一本化しておく

プロミス以外の消費者金融や銀行カードローン、クレジットカード会社などで複数の借金がある場合は、借入先を一本化しておくことをおすすめします。その理由は、返済比率が下がる可能性があるからです。

返済比率は上記でも述べた通り、返済額が年収の何パーセントになるのかを表すものです。この返済比率が高いと住宅ローン審査の通過は厳しくなります。

そこで、おすすめなのがプロミスなどにある「おまとめローン」で借金を一本化することです。通常、消費者金融で借り入れた場合は最大で年18.0%の金利がかかります。

しかし、例えばプロミスで一本化した場合には金利が15.0%になり、返済金額が少なくなった結果、返済比率も減少するのです。

複数の借入先がある場合は一本化して、住宅ローンの返済にあてられるように余裕を作っておきましょう。

※プロミスでは消費者金融・クレジットカードのキャッシングのみが対象となり、銀行カードローンやショッピング利用分をまとめることはできません。

プロミスを利用すると確実に審査に落ちるわけではない

プロミスの利用は住宅ローンの審査に悪影響となります。

しかし、住宅ローンの申し込み前にプロミスからの借入を完済することや、完済後に忘れず解約することで審査に通過する可能性も高まります。

完済が難しい場合は、住宅ローン審査の前にプロミス以外の借入を一本化するなどの検討も忘れずにしましょう。